抑圧せず見つめて気づく

2019年11月04日 20:40:25
カテゴリー:エッセイ,覚醒

 

今年は台風や大雨が多いですが、外側だけでなく私たちの意識もすごく乱れて、大嵐のようになることもあります。

 

 

これは修行や瞑想をすることで内面の奥深くに入っていき、私たちが普段気づかない、見えないものが見えてきて大きく意識が乱れることがあります。

 

 

誰もが自分の意識が大きく乱れることを経験したくはないですが、そういったことを経験し、乗り越えることで私たちの精神的・霊的な進歩というものがあります。

 

 

スピリチュアルな指導者の中には、そういった自分の内側を見つめていく、意識の大きな乱れを見つめることをあまり言わない人もいます。

 

 

私たちの意識の奥底を見つめていく、色々なことに気づいていく、そうしたプロセスを経ずに真の覚醒に至ることはありません。

 

 

そういったこと自分の意識の乱れに直面し、それを乗り越えていく。そうすることで本当の意味で平安や静寂が訪れます。

 

 

自分の奥底にあるものをを見ない、表面だけ見て安定している人、そういう人の中には自分に自信がある人がいますが、そういう人は単に抑圧しているだけで、押さえつけていたものが表面に出てきたときに非常に乱れてしまう。

 

 

一つの例として、10年ほど前に私が会った人のことを述べます。

 

 

スピリチュアル関連の知人がオフ会を開催し、カフェで何人か集まって話をしました。

 

 

その中に一人の女性がいました。

 

 

その女性は自分の意見に自信があり、それが傍から見てもはっきりとわかるほどでした。かなり自信満々だったことをよく覚えています。

 

 

その女性は自分の意見をハッキリと主張し、それを聞いていた参加者のほとんどの人はその女性の言っていることに感心していました。

 

 

その人がどのようなことを言っていたがあまり覚えていませんが、自分がこうだと思ったことは必ずそうなるとか、そのようなことを言っていたことがあります。

 

 

周りの人はその女性の意見に感心していましたが、私はその人の言っている内容や雰囲気にどことなく違和感がありました。

 

 

結局その人は自信満々でしゃべっていましたが、私から見ると確かにその人の主張はその女性にとっては間違いないことでしょうが、自分自身をきちんと見つめていないような気がしたんですね。そしてまだ何か隠れているものがあるなと。

 

 

だから多くの人がその人に質問をしたり積極的に話していましたが、私はその女性とほとんど話しませんでした。

 

 

そしてオフ会が終了して何か月か経ったのち、オフ会を主宰していた知人に「あの人は今どうしていますか?」と尋ねると「あれから精神が不安定になって引きこもっている」ということでした。

 

 

それを聞いてやはり私が思った通りだったということを確信しました。

 

 

その女性はある面において非常に優れた洞察力や気づきはありましたが、自分自信に潜んでいる闇などは見ていなかった、押さえつけていた、そういうものがしばらくしてから表面に出てきたのでしょう。

 

 

ですから私たちはできるだけ自分の内面を見つめて、あまり抑圧をしすぎないようにする。それが大切です。

 

 

 

自分の中にあるものを見ないようにする、抑圧しているとその時はいいけれども、穢れなどが無くなったわけではなくそのままずっと意識の奥底にあり、ある日それが表に出てきます。

 

 

私も修行を始めて最初の頃は色々なものを抑圧してきました。食欲や怒りやプライドなどを押さえつけて見ないようにしてきたのです。

 

 

例えば瞑想していて、普段は食べないようにしようとしていたものが後から後から出てきました。そして浮かんできた食べ物にずっととらわれてしまいました。

 

 

怒りに関しては、私は怒りを出さずに人に対して慈悲をもって接しようとし、できているなと思っていたんですが、しばらくして何かあるとものすごく怒りが沸き起こってきました。

 

 

プライドも修行が進んできたなと実感したり周りからも指摘されたりすると、どんどんプライドが増上していき私は修行ができている、他の人はできていない、というようになってくる。そうなると周りを見下したり自分はえらいのだと思ってしまいました。

 

 

私は修行や瞑想を始める前は自分に自身がなかったので、卑屈になったりしていましたが、修行や瞑想をして色々と結果がでてくることで

「ああそれだけ私は修行の素質があるんだ」と考えてしまったのです。

 

 

今はそういったものが自分の中にあるということを見ないようにするのではなく、できるだけ見つめて抑圧しないようにして気づていく、そうすると少しずつそこから抜け出していくことができました。

 

 

とはいえ抑圧しないようにと言っても、食欲があるとして何でも好きなだけ食べていいのかと、怒りがあって怒りを周りにどんどん出せばいいのかとそういうわけではありません。

 

 

例えばどんどん食べるとか、怒りを表に出すとかそういうことではなく、自分には食欲があるんだ、怒りがあるのだ、と認識する、気づいていく。

 

 

それらを普通はみな気づいていないので、そうなると食欲や怒りなどが増大してしまう、それを自分の中にあるのだと認めることで暴走することを防げます。

 

 

自分の中に色々なものがあるのだと気づくことで、落ち込んだりせずにただそうであると気づく、

そしてこれをしていくには普段から意識を内側に向けるということを訓練する必要があります。

 

 

できるだけ普段からそれを心がけて取り組んでいただきたいと思います。



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