無境さんと夢妙君との対話  歯医者に行って~カルマと恩寵の話~

2015年09月08日 19:44:12
カテゴリー:対話

無境    二ヶ月ほど前から、歯医者に行っててね。

 

 

夢妙    お、今回は昔話じゃないんだね。

 

 

無境    いつまでも思い出に浸ってばかりもいられないからね。

 

 

夢妙    無理して飲んじゃー、いけないとー。

 

 

無境    それは「おもいで酒」だろうが。かなり無理矢理だな。それにしても君はよくこんな古い歌を知ってるな。

 

 

夢妙    無境さんの影響で、古い物に詳しくなったのさ。

 

 

無境    人のせいにばかりして。まあ「おもいで酒」は、小林幸子がギンギラギンのド派手衣装を着るようになる前に、本人にとって久方ぶりの大ヒットになった歌だな。苦節何十年。いかにも日本人好みの世界だ。

 

 

夢妙    「おもいで酒」がヒットしたころの映像を見ると、全然ド派手じゃないんだよね。何でいつの頃からか、紅白であんなド派手な衣装を着るようになっちゃったのかな?

 

 

無境    それは当人じゃないとわからないね。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、どうぞ教えてください。

 

 

夢妙    誰に言ってるんだい?

 

 

無境    それはいいとして、5年振りくらいに歯医者に通ってるんだが、最初は歯茎が腫れて歯医者に行くことにしたんだよ。

 

 

夢妙    ブログとかにも書いてたよね。

 

 

無境    そう。それで歯茎の腫れが引いたら、もう通わなくてもいいかと初めは思ってたんだが、どうも歯茎の様子が大変なことになってて、しばらく通うことになったんだよ。

 

 

夢妙    どうなってたの?

 

 

無境    私の歯の磨き方がいい加減で、歯石が溜まりに溜まって、そこに細菌が繁殖して、歯と歯茎の間、いわゆる歯周ポケットがどんどん深くなって、このままでは歯周病になってしまうと言われたんだ。歯周ポケットは3ミリくらいだとまだいいんだが、私の場合ひどい所は9ミリくらいになってて、きちんと処置しておかないと大変だと言われて、そこまで言われたら通わざるを得ないわな。

 

 

夢妙    へー。そうなんだ。よくそこまで放っておいたもんだね。

 

 

無境    激しく痛むとかなかったんでね。冷たいものを飲んだ時に滲みるとか、歯が浮いたような感じになるとかあったんだが、我慢できないほどではないから、つい歯医者に行くのを怠ってね。実はちょうど1年ほど前に、以前歯の治療をして詰め物をしたのがとれてしまって、これは歯医者に行かないとまずいかな?と思ったんだが、やはりひどく痛むとかなかったから、まだいいやと高を括っていたんだ。

 

 

夢妙    まあ歯医者に行くのが好きな人はいないからね。気持ちはわからなくもないけど。

 

 

無境    ところがそれから1年ほど経って、先ほども言ったように歯茎がそれなりに腫れてしまったんで、覚悟を決めて歯医者に行くことにしたんだよ。それで歯茎が腫れた原因だけど、歯医者さんが言うには、詰め物が取れた所から細菌が入ってしまい、それで歯茎が腫れたそうなんだ。だから詰め物が取れてすぐに歯医者に行っていれば、歯茎が腫れることもなかったんだね。

 

 

夢妙    そうなんだ。それは遅すぎたね。

 

 

無境    それは自分の責任だから仕方ないがね。それで5年振りに歯医者に通ってるわけだが、最近の歯医者さんはすごいね。

 

 

夢妙    どうすごいのよ?

 

 

無境    まず歯茎が腫れたんで、てっきり外科的処置をするのかと思ったら、薬を埋め込んで、飲み薬も飲んで、それで腫れが引くはずだとのことで、そういう治療を受けたら、ホントに数日で腫れが引いてね。一昔前なら麻酔をして、腫れたところの膿を外科的処置をしたと思うんだが、一切そういうことをせずに治療してしまった。

 

 

夢妙    それは以前からそうなんじゃないのかな?

 

 

無境    それはよくわからないが、ほとんど痛みなく治療してもらって、私は感激したよ。私は他の人たちと比べて、痛みの耐性はある方だろうが、やはり痛くないのに越したことはないからね。

 

 

夢妙    そりゃそうだ。僕だって痛いのは嫌だよ。

 

 

無境    そうだよね。それで歯茎の腫れが引いてからも通うことになったわけだが、歯周ポケットをグリグリして、中に溜まった歯石を掃除してもらったんだが、その時にやはり麻酔をかけるんだ。それでその麻酔もあまり痛くないんだね。そしてかなり歯の奥をグリグリやられたが、ほとんんど痛みがなかった。麻酔の性能もよくなってるだろうし、何よりもお医者さんの腕がいいんだろうよ。

 

 

夢妙    麻酔が効かないと大変だからね。僕は10年くらい前に歯の治療をしてて、その時に一度麻酔があまり効いてなくて、えらい目にあったことがあるよ。歯を削られてる時、麻酔をした割にはかなり痛くて沁みたんで、もうどうしようかと思ったけど、何とか耐えられるくらいの痛みだったんで、どこまで耐えられるかやってみようと思って、何とか耐え抜いたな。もう二度とあんなことはごめんだけどね。その時の医者はあまり腕がよくなかったな。その麻酔以外でも、治療中痛みがあったりしたんでね。

 

 

無境    そんなことがあったんかい?!いやはや、君も本当に変わってるねえ。普通は合図をして、もう一度麻酔をしてもらうものだろうに。

 

 

夢妙    何だか面倒になってね。僕のことはいいから、それでどうなったの?

 

 

無境    歯茎の腫れの治療が終わってから、虫歯の治療と歯周ポケットの掃除を行なっていき、どちらも先日終了したんで、来月に最後のチェックがあるんだ。たぶんそれで終わりだと思う。

 

 

夢妙    そうか、もう終わるんだね。

 

 

無境    そう。それで治療をしてはっきりしてるのは、歯茎がしまってきて、以前のように歯が浮くようなことがなくなってきたんだ。そして歯の磨き方を教わり、歯間ブラシを使って歯垢を取っていくと、最初は歯茎から血が出たりしてたんだが、近頃ではそういうこともなく、とてもすっきりするな。

 

 

夢妙    そんなに違うもんかね?

 

 

無境    うん。今までどれだけ要らぬものを溜めてしまっていたかよくわかったよ。そして歯医者に通うことで、気付いたことがあった。

 

 

夢妙    また気づきかい?無理矢理こじつけてないかい?

 

 

無境    何をおっしゃる夢妙さん。別に私はこじつけちゃいないよ。普段からきづきの主体を明確にしていると、日常でも様々な気づきがあるんだ。瞑想中だけ気づきの主体、別の言い方をするならばプレゼンスがあるわけではないんだよ。日常においても気づきが明確になって、本当に意味のあるものとなるな。

 

 

夢妙    まあそういうことにしておくとして、一体何に気付いたの?

 

 

無境    肉体次元で処理をしておくべきものを処理しておかないと、それが積もり積もって大変なことになるわけだが、それは意識において、精神世界においても同じことなんだよ。カルマは存在しない、と主張する人もいるけど、それは究極的にはそうかもしれないが、この世においては行為、言葉、思いというものが蓄積されていき、それがカルマとなる。それに私たちは翻弄されてしまう。根源と繋がってしまえば浄化の必要はないと言う人もいるが、完全に一体化してしまえばそうかもしれないが、それはなかなか難しくて、ほとんどの人は浄化も必要だよ。そんなに甘いものではない。

 

 

夢妙    それを歯医者で治療を受けていて気付いたの?

 

 

無境    以前から理解していたことではあるが、今回よりそれが深まったんだな。直感的に理解したというかね。

 

 

夢妙    理屈だけではないんだね。

 

 

無境    そう。それでカルマだけど、何でもかんでもカルマにしてしまう人もいるが、それもまた問題で、カルマだから諦めようとか、あいつはこういうカルマだから、とか決めつけてしまったり。そうではなくてカルマも浄化したり、越えていくこともできるんだから、何でもカルマだからとしてしまってはいけない。

 

 

夢妙    じゃあカルマを超えるとか浄化するにはどうすればいいのよ?

 

 

無境    これは色々とあって、こうすればいいというただ一つの回答はないけれども、普段からの身の行い、発する言葉、心の働きに注意を払い、できるだけ統御するということだね。これによって新たな業を形成することが少なくなってくるし、形成した業も自然に浄化もされてくる。

 

 

夢妙    そのために戒律とかがあるわけなんかな?

 

 

無境    そうね。私は前回の対話で戒律に対して否定的とも取られることを言ったけど、もちろん戒律にも重要な意味があって、身の行い、発する言葉、心の働きを統御して、新たな業を形成しない、蓄積された業を浄化していく、という意味合いがあるよ。私が言いたいのは、戒律にこだわり過ぎてはいけないということで、戒律がまるで無意味と言いたいわけではない。

 

 

夢妙    うん。でもさ、統御するのはいいけど、下手をすると抑圧してかえってやっかいなことになりはしないのかい?

 

 

無境    そこが難しいところでね。確かに統御しようとして、色々と欲求がでてきても、それを見ないようにしたり、意識の深いところに押し込んだりして、後でそれが強くでてきたりとか、別の形で歪んで現れてきたりすることもあるな。私はできるだけ自分を聖なるものとしようとして、怒りや執着などを無理に抑え込み、後々様々な欲求がが吹き出してきて大変だった。知り合いでも同じようなことをしていて、やはり大きな歪みを生じさせているので、あまり厳しく自己を律することをし過ぎると、おかしなことになってしまうよ。だからといって欲望の赴くままに生きればいいというものでもないし、その辺りの兼ね合いが難しいところだね。

 

 

夢妙    教師や警官や宗教家などの、お堅い職業とみなされている人たちが、一度タガが外れると滅茶苦茶なことをしちゃうとか、ちょくちょく聞く話だよね。あれも普段は自分を抑えていて、何かの弾みに爆発しちゃうのかな?

 

 

無境    そうだと思う。欲求が色々とあってもそれを表に出せずに、何かの弾みで変な形で出てしまう。やはり何事もバランスだが、すぐに私たちはバランスを崩してしまうからね。

 

 

夢妙    そのようだね。ところで瞑想はカルマに対して有効な手段なの?

 

 

無境    そうだね。私は有効な手段の一つだと思う。静かに己を見つめることで、普段は気づかなかった自分を構成している要素に気づく。動き回っていたらなかなか気づけないが、静かにしていることで気づきやすくなる。そして更に瞑想が深まることで、カルマが浄化されていくことも可能だ。まあそこまでいかなくても、普段は気付かないことに気づくことで、自分を統御していけるからね。大いに意義があることだよ。

 

 

夢妙    でもね、色々とカルマが内在している状態で、静かに内面を見つめていけるものなのかね?

 

 

無境    そうなんだ。色々と蓄積されている状態で、ただ静かにしているというのはとても難しい。思考や感情がわさわさ出てきて、浄化されるどころか、新たなカルマを形成することにもなりかねない。

 

 

夢妙    じゃあどうすればいいのさ?

 

 

無境    いくつかの方法はあるが、体を動かしたり、深呼吸をするというのは有効だね。ヨーガは色々とポーズを取るものだと思われているが、あのポーズはアーサナというんだけど、アーサナはヨーガの一部にすぎない。アーサナを行うことで体を動かしてほぐしていく。それだけではなくエネルギーの流れもスムースにする。それによってしずかに座りやすくなる。それとヨーガでは呼吸法も重要で、ヨーガの呼吸法はプラーナーヤーマというが、プラーナーヤーマを行うことで呼吸を整えて、瞑想に入りやすくしていく。今日本でヨーガを実践している人の多くは、ヨーガの一部しか知らない。ともかくヨーガは優れたシステムだよ。

 

 

夢妙    じゃあヨーガをやればいいんかい?

 

 

無境    ヨーガが合う人はヨーガをやればいいが、しっくり来ない場合は無理にやることもない。例えば気功も体、呼吸、エネルギーに働きかけるから、ヨーガと同じような効果が期待できる。武術にも同じ要素があるね。自分にとってしっくりくるものをやればいいし、特別なことをしなくても、体を動かして深呼吸をするだけでもいいよ。体を動かすのは歩くてもいいし、ダンスしてもいいしね。それに声を出すのもいいね。大声を出すセラピーや瞑想もあるが、これは日本で生活しているとなかなかできないから、歌うでもいいし、ハミングをするのも効果があるよ。

 

 

夢妙    そうか。でもこれをすれば絶対大丈夫、というものでもないよね?

 

 

無境    それは大事なところで、優れた技法、やり方はたくさんあるが、これさえやれば大丈夫、というような万能薬のようなものは存在しない。Aという人には有効でもBという人にはまるで効果がない、ということもある。まずは自分に合ったものを見つける。やってみて心地よかったり、腑に落ちる感じがしたらそれをやればいい。誰々さんがこれがいいと言っているから、というのではなく自分自身の感性で決めることだよ。もちろん他人の意見を参考にすることも大事だけど、最終的には自分で決めることだよ。

 

 

夢妙    結局は自分自身のことだからね。

 

 

無境    そう。ただ自力だけでどうにもならない時は、他者の助けを借りることも必要だね。セラピーやヒーリングを受けることも有効なことがある。ただしセラピーやヒーリングも玉石混交で、本当にいい人、いいものに巡りあえればいいが、偽物も多いから注意しないといけない。有名だから、人が大勢集まっているから本物だとは限らないし、むしろそういう人達はビジネス的な人も多い。もちろん有名で本物もいるけどね。

 

 

夢妙    本物と偽物を見分けるにはどうすればいい?

 

 

無境    これも絶対的な基準はないが、私が思うにまずは法外な値段をつけているところは避ける。良いことばかりを大袈裟に飾り立てているのも避ける。そしてセラピストやヒーラーもホームページやブログをやっている人が多いから、そこに書かれている内容を鵜呑みにしないでよく吟味する。だけど最終的にはやはり自分の感性で決めること。

 

 

夢妙    結局はそれかい。

 

 

無境    人は何らかのものに依存しないと生きていけないが、過剰な依存は禁物だ。特に精神や霊性を扱うものや人には、過剰な依存心を抱きやすい。それによって浄化されるどころか、逆に大きなカルマとなることも少なくない。これに関しては十分な注意が必要だよ。

 

 

夢妙    無境さんは、その点に関してはかなり気を配っているね。

 

 

無境    私自身そこに引っかかってしまったし、他にも多くの例を見ているからね。

 

 

夢妙    なるほどね。とりあえずここまでかな。

 

 

無境    いやいや。まだ言っていないことがある。

 

 

夢妙    まだあるんだ。それは何?

 

 

無境    カルマを浄化するにも、魂の目覚めに至るにも、自力だけでは限界があって、助けが必要なのさ。私はよく恩寵と言ってるけどね。

 

 

夢妙    でたね。無境さんお得意の恩寵。最近よく修行と恩寵の両方が必要だということを言ってるね。

 

 

無境    そう。以前の私は修行系で、ともかく厳しく修行をすることで浄化されて目覚めていく、という思いがあった。でもそれだけではダメで、他力の要素、恩寵が欠かせないことに気づいてきたんだ。ここで注意しておきたいのは、グルイズムでは特定のグルが祝福や恩寵を与えられる、とすることがあるが、恩寵は特定の人物からもたらされるものではない。そのような限定的なものでなく、もっと広大で深みのある次元からもたらされるものだよ。

 

 

夢妙    そうなんだ。いわゆる物質次元ではなく、別の次元からもたらされるものなのかな?

 

 

無境    私はそう認識しているけどね。別次元といっても、私は天使がどうだとか、宇宙人がどうだとかは言わないけど。それらを完全否定するわけではないが、もっと根源的な、形のないところからのものとして私はとらえているよ。

 

 

夢妙    それが無境さんのスタイルだね。それで恩寵を受け取るにはどうしたらいいの?

 

 

無境    私が大切だと思うのは、あまりこだわりがなく素直でいることかな。それで恩寵を受けやすくなるような気がする。それとポイントはハートだね。ブログとかにも書いてるが、ここでいうハートはハートチャクラではなく、もちろん肉体にあるハートでもない。そして最初はいわゆる肉体上のハートあたりを意識するが、本来のハートは限定的なものでなく全てに偏在している。そして多くの人々のハートは閉じているが、ハートが開いてくることによって、恩寵を受け取れるようになってくるんだよ。

 

 

夢妙    ではハートを開くにはどうするの?

 

 

無境    ハートや恩寵の話にまで発展してきたけど、それを語り出すと長くなるからまた改めて対話しよう。一つのテクニックとしては、ハートを意識して呼吸をすること。他にもいくつかあるが、とりあえず今日はここまでで。

 

 

夢妙    あんまり長くなると僕も疲れちゃうからね。また教えてちょうだい。

 

 

無境    ハイ、それでは時間となりました。また次回お会いいたしましょう。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

 

 

夢妙    あんたは淀川長治かい⁈

 



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